懐かしものが集めたくなる。ミニチュアボトル編。

集めたからってなんだろう?

無駄なだけじゃないか。 

そうなのだけれども。。

 

子供の頃、祖母の家、正確には、叔父さんの家によくいった。叔父さんは、お酒が好きだっただけあってか、晩年、すい臓がんで亡くなってしまった。

その叔父さんがいつも座っていたリビングのガラス戸棚の中には、いったい、いつになったら飲むのだろうか?と子供ながらに思っていた美しい装飾の瓶に入ったお酒がいくつかあった。 今思えばそれは、レミーマルタンやらナポレオンなどのブランデー類だったと思う。 子供ながらにその高そうな容器に入ったお酒を特に気に留めるでもないが、これがオジサンが暮らすあるべき姿の1場面のようだと感じていたのかも知れない。そして、それらの横に可愛い瓶に入ったウヰスキーがあった、それはOLDだった。これが特に記憶に残っている。それは、そう、ウヰスキーのミニチュアボトルである。あの頃から50年近く月日が経ち、ふと、ミニチュアボトルのことが気になっていた。 今も売っているのだろうか?そんな思いからここ5、6年だろうかミニチュアボトルがあるとつい買ってしまうようになり、いまでは、ミニチュアボトルを探しにわざわざ出かけるようなこともある。(なるべく、何かのついでがいいのだけれども)

いったいいくつ集まったのだろうか?_先ほど数えたみたら、119本になっていた。それらは、寝床のすぐ隣の棚に陳列してあり、寝る前に必ずそれらを眺めてから寝るような始末となっている。なぜ?こんなものを集めたくなるのだろう?

ひとつは、懐かしいからだ。新しいものもあるので懐かしいとはヘンな言い回しだが中には、特級ラベルの貼ってあるものもある。叔父さんの家にあったあのOLDも入手してある(と、いうか家にもあった!)。 今ならオークションなどをみればミニチュアボトルは沢山あるけど、僕は、今のところミニチュアボトルはオークションなどでは入手しないことを信条としている。

ミニチュアボトルの魅力は、小さくても中身は本物であること、本物とはその製品の味わいを堪能できるものであることだ。 オークションなどの二次流通ものは、保管状態に懸念があるので、中が入っているだけものではあまり買うきにはなれない。

では、どうやって手に入れるのか?基本、酒屋さんで購入するのです。どこかに行って酒屋さんを見つけるとミニチュアボトルありませんか?と聞いてみる。10件中、8件は今はないと言う、そしてあったとしても、もうすでに自分は入手してしまったものばかりで、新しい出会いはほとんどない。 

ところでミニチュアボトルを買うときはちょっぴり勇気がいるのです。ミニチュアボトルありませんか?と聞くと凄くいやな顔をする店主や、しまいには、そんなものはうちにはない、わがまま言ってんじゃないと!怒り出すとんでもないオヤジもいたりした。最近は酒屋さんも大変みたいで、それでいていくらの利益にもならない迷惑な客だからだろうか。

ちょっと聞くと昨今のジャパニーズウヰスキーブームで数年前に某国の方たちがごっそり買っていってしまったりして、買ってくれるのはいいんだけど、その買い方がえげつなく、売る側でもいい気持ちはしないような言いぶりの方もいた。 だから、観光地ではないあまりお客がこない(失敬!)ような酒屋に僕のような怪しい?人間が一見で訪れると、ほとんどがいい顔をしてくれない。そして僕自身もイヤになってくるのだ。 もう、やめよう、もうイヤだ、と思いながらも、中には、気持ちいいくらい丁寧な店主の方もいるのでそれに甘えてつい、酒屋があるとミニチュアボトルを探してしまう。

そんな葛藤の中、先日、最寄の酒屋(以前ここで売り物でないミニチュアボトルを買いたい!などと言ったのですごく邪慳にされたのだけれど、しばらく訪れていなかったら、なんと以前にはなかったミニチュアボトルが棚に陳列してあって、さらには値札もちゃんと貼ってあるではないか!  以前、僕が訪れた際に、今時ヘンテコな客もいるものだと、思ったけど、買う人がいるならばと値札を付けたのだろうか?

どうしたのか?と思って聞いてみると倉庫に眠っていたのが見つかったので、、と言っていた。なるほど、一度訪れて無い!と言われてもそれからしばらくして行ってみるとこんなこともあるのかも知れない。

それが、こんなレアなものだった。

リザーブの方は、オークションサイトでよくみるけど、CORNとRYEの2本セットはなかなかないぞ! これはよく見つかったものだ。極めて嬉しい。 至極得した気がする。

と、いうことでこれからちょいちょい、ミニチュアボトルと購入時のエピソードを書くネタができたなと、思う今日であった。

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ミニチュア