②車。。微かな記憶

バンは今思えばカローラのバンだったと思う。。 スピードメーターだが今の車には珍しい少し横長のタイプだったのを覚えている。なんだか懐かしい。。。 車の鍵を借りて、運転席に座って運転のマネごとをよくした。 クラッチなんてことはわかっていない、シフトチェンジもできないし、ステアリングは重くて曲がらない、けれどスターターを廻すとエンジンがかかってしまい大変なことになってしまうことぐらいわかっている。だから、できることといったら。。。真っ直ぐ走るハンドルさばきを再現するくらいだった。 ホーンリングのついた真っ黒の細いステアリングを握り、小刻みに揺らしながら握るのだ。。そう、真っ直ぐ走るのに結構ハンドルが微妙に右左と動くのを兄と私は見ていた。 『真っ直ぐ走るときはこーやって少しハンドルを小刻みに動かすんだよね』『そうそう、そんなふうかな。。』と。。 なんのことか、、なんで真っ直ぐ走るのにハンドルが小刻みに揺れるのか?あれから40年近く経って40年以上前に作られたカルマンに乗ってその理由がわかったのだった。。 つづく。。