これがいい、今がいい

何かとスッキリとしない日々が続いていた。そんなときは自転車に乗るのがいい。車を運転していても、歩いていても、寝ようとしても、どうしても考え事をしてしまう。そして悶々とした気持ちに襲われる。でも、自転車に乗るときだけは何故か考え事はしない、というかできない、今の自分にとっては一番のリセット手段だ。幸いにも天気がよろしい。そしてなんといっても今の季節は最高に気持ちがいい。花粉もようやく収まり、しかも梅雨が来る前までのこのたった1ヶ月の間が至福の時期だ。

と、いうわけで自転車とともに朝7:24分発の高崎発の電車に乗り中之条まで行く。途中、あ~若山牧水が軌道馬車に揺られながら眺めた景色が今も残されているのだろうか?などどノスタルジアな気分にひたりながら50分ほどで到着。中之条駅からバスに乗れば四万温泉へいけるけど、今日はここまで。

さ、行きましょう。と、目的は自転車に乗り高崎まで帰ることなのだけど、すぐに帰ってはもったいないからちょっと寄り道。。。ここ中之条は素適な家並みがまだ沢山残されています。ほら、こんなのとか

こんなのとかいいでしょう?

写メは撮らなかったけど、中には幕末に建造された建物もあるのです。 そして今は博物館となっていますがこんな素敵な建物もあります。

あら、素適。昔は小学校だったようです。こんな立派小学校がこんなところ(失敬)にあったなんて当時としてもスゴイような。。。牧水の銅像もありましたし、ほら、あの方もご健在です。

この門扉が当時らしいたたずまいだわ。なんかツェッペリン号が地面に突き刺さっているみたいに思いました。

歩きながら本を読んでいない?実は本を読んでいると見せかけてわき見ばかりしていたのかも?なんて。。。なぜかカメラ目線?というか”何見てんのよ?”といわんばかりの二宮金次郎こと二宮尊徳さんでございました。

消防ポンプマニアの方どうぞ(そんな人いるのかな?)

今回は中には入りませんでしたが(興味ある方は”中之条 ミュゼ”で検索してください)レトロな物が沢山展示されているようです。

と、見物はこれくらいに。そそくさと自転車に乗り川沿いを下っていきます。そう、下っていくのです、私はヘタレなので登りは電車、帰りを自転車となるように決めている。まさか苦労して登りを自転車、帰りを電車などというのはもったいない、最近ふと思うのだが電車は登りも下りも同じ料金。だから苦労する登りに電車を活用することはとてもお得なことではないかとつくづく思うのです。

途中、(かなり下って)こんなのがありました。

そう、地元の方はご存じのへその街、渋川市のシンボルというべきもの。ここ上州(群馬)はとっても知名度が低いのですが日本の真ん中あたりにあります、その中でもこの渋川市はさらに真ん中だ!とおっしゃっているのです。県によって諸説あるようですがここではここが真ん中の真ん中ど真ん中です。

ここですよ!ここ↓

御影石のでべそがここね。

へそ石もございます。ってかへそってこんな字なんだ。

思いっきり端折りますが、高崎に到着したときは午後3時でした。行は50分、帰りは7時間もかかっています。(途中お昼も食べたけど) このノロマなところが私のスタイルです。だから、一緒に行きましょう!って誘われても申し分けなくてご同行できないのね。。。だって、のんびり気ままに寄り道が好きなんですもの。。。。

それにしてもこれらを実現させてくれているのがこの自転車だ。折りたたんだときのこの小ささがが素晴らしい。それでいてそこそこ走れる。(速い自転車ではないですヨ)中には速いとおっしゃる方がいるかも知れませんがそれは2Sかも、内装3速はとてもロスがあると走っていて感じることが多々ある。それがどうも気にかかることなのだけど、まー速さを必要としない自分には相性がいいのかもしれない。

このギミックがたまらない。サドルの下にあるポーチの様なもの物は実はカバー。電車に乗せるにはいくら小さくともこのカバーを必要としますが、ほとんどの人がそれが自転車であろうとは気が付いていないだろうか。。。。

あ、そうそう、家の近くでセリを見つけた。いつもわざわざ探しにいくのにそんなところにあるなんて大発見だった、早速おひたしにしてビールのつまみのひとつになりました。そして今朝、散歩したときに以前から気になっていたカラスノエンドウ(地元ではシビビと言ってます)を採取してきた、脇道にもどこにでも生えていそうな草だがこいつおひたしにして食べてみたらくせもなくなかなかイケることを発見した。これはいいぞ。フフフ。。

名前もわからない大きな鬱蒼とした木々がある。

曲がりくねって入り乱れたその姿は夏は暑苦しく、

冬はみすぼらしく不気味ですらある。

けれども、朝日に照らされ新緑に包まれたその大木は

まるで採りたての野菜をふんだんに使った大きな大きなサラダのようだった。

ごちそうさま。ありがとう。