芥川さんに会いに行ったら。。。。

長い長い雨と曇り空。。。10月になってからの台風のせいで憂鬱な日々が続いていましたね。 台風が去った昨日の午後からこちらでは日がさし始めました。今日は風がやや強かったですが久しぶりの天気となりました。 かねてから行きたいと思っていた 芥川龍之介企画展をやっている土屋文明記念文学館に自転車で行ってきました。 この企画展、会社に行く途中の信号待ちでふと目をやると強烈なまなざしでこちらを見ている芥川龍之介さんにやられてしまい、行こう、行こう、でもどうせいくならうららかな日を浴びながら自転車でいきたいと思っていたのですが生憎の天気で思い立ってから3週間も過ぎてしまって今日に至ります。

これは、パンフレットですがこの目で見られたらやられてしまいます。 ポスターもこれと同じです。 何気なく貼ってあるポスターに見惚れて行くなんてあるのですね。

10時に家を出てのんびりいくと11時頃、急にお腹が減ってしまいました。ガッツリと芥川龍之介を堪能するならまず腹ごしらえと。。。。

パスタールさんご馳走様。 ムラサキイカと大葉のペペロンチーノ、パンチがあってとてもおいしかったです。

さて、腹ごしらえもしましたし、行きましょうか。 こちらです。 土屋文明記念文学館

ここね~、会社のすぐ近くなの。。できてから16年くらいですか?つい最近までまったく興味がなかったものですから。。。県民として土屋文明のことをよく知らないなんて恥ずかしいことだと思い行こう、行こうと思ってはみたものの(そうかな~) 短歌ってね~、なんだか難しくて。。。この企画展がなければおそらく今日も来なかっただろう場所。。。

入場料400円。お昼ちょっと前に入り、端からくまなくみること1時間あまり。。その頃は人もいなく、ゆっくり、じっくり堪能できました。。。。。直筆の原稿やらなんやら、とても興味深い資料ばかりです。。渡航先から家族にあてた生のハガキなどは彼の子供にあてたものもあり、ポストカードが多いので当時の状況が伝わってなんだかタイムスリップしたかのような感覚にもなり、なかなか良かったです~。(特に草軽鉄道のポストカードなんて。。。。)。   ふわ~、色々と目を凝らしてみていたらもうクタクタになりました。。特にうんちくは避けておきます。あまりにも著名な方ですから小生のようなものがうんぬん言うのもコワいです。。    ところで、どうしましょう。もう、常設展の土屋文明に会う気力はありません。。。。

でも、せっかくだからざっとみてみようというような感じで。。。。。見ていると。。。。

ここで、これは特におもしろいと思ったのが、芥川龍之介でもなく土屋文明でもなく、展示の真中ほどに位置されたブースで人形と短歌がそえられているエリアです。 よくみると短歌にならった人形が配置(高さ10cmほどですが実に精巧にできています)されています。最初は気が付かなかったのですが万葉集~明治以降まで36人の歌人の代表的な歌が書かれ、その歌をイメージする人形が展示されています。 ボランティアの方の話によるとこの人形は、短歌を読んだ人形師がその歌のイメージをその人形師のおまかせで作ってもっらたものだそうです。よく見ると歌の内容とその情景が細かいところまでしっかり再現されているのです。見落とすと損をします。そこで少し裏話もきかせてもらいました。人形を作る前にまず、委員会の方々らにデザイン画を見てもらったのですがひとつだけ、デザインの作り直しになってしまったものがあるそうです。

その歌はこれ。

古今和歌集時代 和泉式部より 

『黒髪のみだれ知しらずうちふせばまづかきやりしひとぞ恋しき』 

答えは想像通りで、小学生にみせるとあまりよろしくないのでは?とのご意見によりこれだけが作り直しになったそうで。。。。(わからない方は是非きてみてください、ボランティアの方が色々お話してくれます)

と、そのボランティアの方ですが、自分の恩師くらいの方でしょうか?この方にとてもお世話になりました。土屋文明のこと、土屋文明館のこと、当時の逸話、裏話?とっても親切に楽しい話ばかり聞かせてもらいおまけにその方の案内でお抹茶までご馳走になりました。(ちょうどそういったことをやっていた時期みたいだったですが。。。ちゃんとしたお茶など会したことも当然なく、作法などもまったくわからなかったのですがこれはいい機会と色々とわからないことを聞いてしまいました。右手でお茶碗をとって手前から90度まわして絵柄を右手側に、、、えっ?手前ってどこですか?みたいな感じに。。あはは。。。)

短歌。。。。難しくて今まで理解しようとする気さえ、これっぽっちもないくらいだったのに短歌っておもしろいのかも?っと生意気に思うようになってしまいました。 あ~、残念です。今までもうちょっと勉強すればよかったです。。。もったいない時間を今まで過ごしてきました。この歳になって知らないことがあまりにも多く、恥ずかしい限りです。。。。そのボランティアの方に説明してもらってその人形と歌が印象に残ったのはこれです。

万葉集時代 山上億良(やまうえの・おくら)

『世中を憂しとやさし思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば』

        大伴旅人(おおともの・たびと)

『験なき物を思はずは一杯の濁れる酒をのむべくあるらし』

詳細はごめんなさい、最初のは確か、 

世の中は嫌なことや厳しいことなどあるけれども飛んで行ってしまうわけにもいかないなわな~鳥じゃあるましね~。  みたいなことだったと思います。 その次のは、                      どうにもならんことを考えたって仕方ないじゃん、そんなこと考えるのなら安酒でも飲んでたほうがまだマシじゃい。 と、小生なりにかなり変形しておりますがこんな風に西暦600年あたりの人たちも現代人と同じようなことを思っていたのだねと思うと、とてもおもしろいのよ~♡、というのがその方の教えてくださったことの一コマです。

 なるほどね~、これゃあ短歌とかちゃんと理解できるような人ならば、きっともっとおもしろいのだろう。。。それってとても豊なことじゃないか?色んな意味で。。。なぜかワクワクしてきました。

そんなこんなでなんと3時間半。実に充実した時間でした。 

  アンケート書いたのでぐんまちゃんのしおり貰いました。

夕焼けに佇む我がチャリ。 (ここで歌えるといいのですがね~)

そうそう、カルマンネタもありますよ。帰宅してから先日ぶつけて曲げてしまったサイドモールを炬燵に入りながら直しました。(まったくの別事です)

写真では、伝わらないです。結構曲がってるんです。これアルミなのですよ。でも、役に立ってます。これがぐにゃっと曲がることでドアの凹みが防止できたのですから。

あ。はは、修正後がこれ。 えっかえってひどくなってやしないかだって?

う~ん、それは写真のせ・い・で・す。 (違うな。。。)