やっぱ寒い

つい、数日前は春の予感さえした。

でも、今日は違った。

空はどんよりと曇り、心持まで寒くなりそうだ。。。

カルマンを横目に自転車で出かけた。

山田文庫へ借りた本をかえしにいく。。

時間に縛られることのない場合、自転車でもそう遠くない。

普段なにげなく通る道ものんびり走ると小さな小さな発見がある。

古びた民家の軒の傾き具合、木の枯れ具合、時間でしか作ること

のできないある種の芸術??

そんなくだらんことに目をくばりながら山田文庫には割とあっけなく

到着してしまった。

館長さん、事務の女性2人だけがその空間に。

借りた本を返す。館長さんは私の顔を少し下がった眼鏡の上から

ちらりとみた。館長さんは2週間前に訪れた私に気が付いている

のはわからないが女性の方はわかっているようだ。

今日はどうします?その女性が席を立って奥の部屋を案内しよう

かとその瞬間くらいに小生が いえ、今日は本を返しにきただけです

またの機会におじゃまさせていただきます。

そう言ってあっさりと山田文庫をあとにした。。。

借りた本を無事に返却できただけで肩がかるくなった。

なんとも小心な思いなのだろうか。。

自転車を乗っていると目の前で車が2台止まって、

ボルボに乗ったヘンな人がプリウスに乗ったおじさんに

なにか威勢をつけている、どうやらプリウスに乗った

おじさんの運転の仕方が気に入らなかったようだ、

ボルボにのったそのヘンな人は大声で罵声を

あびせ去っていった。

いやな瞬間をみてしまった。あーやだ、なんであのような

ひとがいるのだろうか・・・・・・

※たまたまボルボに乗っている人でボルボ乗りを批難する

 ものではありません。。あしからず。

ア~、寒い、急にどこかで暖をとりたくなってきた。。。

ふと、なんでもない喫茶店が頭に浮かんだ。。

そこはある大きなスーパーのこれまた大きな駐車場の一画に

ぽつんとたたずむ敷地面積10坪ほどの小さな喫茶店だ。

なんとも不思議な感じに思える。。。

もっとも、スーパーが後からできて、その喫茶店

取り残されるようなカタチでそこにあるのだろう。

以前からなんとなんく気になっていたので入ってみる。。

よくわからない入口を探し、2階にあがる。

意外にお客さんがいて少々がっかりするのはなぜだろう。

珈琲をたのむ。。珈琲は冷めた体を温めるには不足

だった。。その喫茶店は広い道路に面しているので

その前を往来する車をボーっと眺めることができる。

なぜがこのような風景が好き。。

あまり暖をとれなかったので長居はせず、お勘定。。

寒いですね~と店主が言った。ホント寒いですねと

少し笑顔で返答したら店主も初めてきただろうと思われる

その客に少し微笑んだ。

それだけでここにきた甲斐があったとほっとした。

さ、帰ろっと。。。

あれ?一瞬暖かくなったのかと思ったらやっぱり外は

寒いじゃないか。