⑦。。。その頃になると

あれだけバイクの話ばかりしていたのに、高校3年ともなると今度は車の話でもちきり、卒業間じかになるとちょっとイジッた車を購入するものもおり、話が現実になる境目。。。当時は、箱スカ、ケンメリ、Z、ダルマセリカセリカLBあたりが手頃な中古車で30万円程度でそこらの中古車屋にゴロゴロあった。 その頃、50sブームみたいのがあって先輩達がカルマンを乗っていた。本当はキャデラックでも欲しいのだろうがとてもムリなハナシ、50sアメリカンを気取っているのだがなぜかそーゆー雰囲気に駆り出される外車は空冷VWだった。 同級生は外車にはあまり興味がないようで自分自身もいいな~とは思いつつ買おうなんて気持ちにはならなかった。(というか買えない) 学生になった私は車なんて買えるハズもなくただ色々な妄想?をするばかり。ブルSSSあたりがいいななんて思っていた。一足お先に就職した同級生は皆、自分の車を持っていた(田舎なんで車ないとね。。。) そんななかでひとりの友人がある日、突然ロータスヨーロッパTCを購入した。200万円ちょっと程度だったらしいが、パッとみは旧車だ~っという感じでキレイという感じで無かった。でも、でも、カッケー!!!ペッタンコのそいつはまさに地を這うマシンであった。 ロータスヨーロッパTCのアイドリング音は以外にも図太い!、そう、空冷VWのそれよりさらにトルクフルな感じでドッドッドッと腹に響く。。『ツインカムらしくないな~あまり速そうな音じゃないね~』なんて私がいうと『違うんだよ、乗ってみろよ』と、助手席だけど乗せてもらった。今までに感じたことのない雰囲気の車内、いや、コックピット、手を伸ばせば地面に触れそうな車高、。。そして友人がギューとアクセルを踏みこむとさっきまでの低音のエンジン音から変わって『おー!!やっぱりツインカムだこれ!!!』TCサウンドを奏ででながらロータスは他の車両の間を縫うようにつっ走る!(良い子はマネしてはいけませんね) 。。。。とっても感動した、子供の頃みてカッコイイー!!と思った車がまさにいま目の前にあることもさることながらその当時の私が知ってる範囲の日本車にはまったくないその感覚がなんともいえず最高だった。 そのあたりからその友人の周りでチョイ古外車ブームおきた。。 私自身も日本車にはまったく興味がなくなってしまった。 つづく