読書の秋

読書の秋といわれてもそれを実感したことなど以前はなかったが最近は、雨が降ろうものなら、あの本を読もうか、あれにしようかと思いが尽きないのである。

それもこれも収集癖というのが祟ってしまって、文庫本が今は部屋にあふれかえり2000冊に達しようとしている。 読むのにはまったく追いついていない訳だが、文庫本自体が古本であれば100円程度で買える(安いもので50円)、そうやって古本屋を見つけては、特に思索するでもなく、その時にピンときたものを購入し、今や文庫本を買うことが趣味となってしまい、このような事態に陥っている。

でも、いざ、読もうと思うとそもそもあまり読書が好きではなかった(なのに!)ので

1冊読むのに大体30分もすると眠たくなってしまうのだ。

で、その本を閉じ、また別の本のページを開く。。。最初はなんて飽きっぽいのだろうと思ったのだ、テレビでアニメをみたら30分、ドラマで1時間が普通だろう?、そう思うと読もうと思った本が数冊中途半端になっていてもおかしくはないだろうと今は自分の愚かな点を擁護しているのである。いや、むしろこれが私には最適な読書方法のようであると最近になってやっとわかってきたような気がしているのです。

いくら読んでも実は、あまり記憶に残っていない。ただ感動したなとか、良かったなとかそれだけである。 これじゃなんのために本を読んでいるのだろうまったく無駄ではないかと最初は思ったが、本は自分のためだけに読んでいるのではなく、誰かのためにも読んでいるのだなと思うようにもなったのでこれでいいのですね。