雑誌の裏の超小型ラジオ

なんの雑誌だったのだろうか?                                         小学生の頃だったと思う、雑誌の一番最後、裏側に必ず、通信販売の掲載があってそこには、ゴリラのマスクやら模造刀とかなんやら怪しい商品の掲載が必ずあった。           その中に”超小”と名のつく商品などもあって、それらが私を刺激した。                       超小型スパイカメラ、電池不要超小型ラジオ、超小型トランジスタラジオ。。。                  うん、この超小型と名のつく三大名器?を私は持っていた。                         購入方法は、商品の番号などを記載し、金額と同額の切手を封筒に入れて郵送するのだ。

カメラは白黒、フィルムも専用のものが附属していてカメラ本体は8cm×5cm程度、フィルムに至っては大人の指の第一関節くらいしかないような小さなものだった。             現像するには、普通のカメラ屋さんでは相手にしてくれず、街の特殊なお店(なんと現像してくれるおじいさんの店があった)に持っていかねばならないのだが、なんだか怖くて?撮りまくったフィルムを現像するまでに至らなかった。。。。

電池不要ラジオは、これは不思議な商品で、黒電話のダイヤルの指ストッパーに当たる金属の部分にコードのついたワニ口クリップを挟み、アンテナの長さを調整すると、なんとイヤホンからホントにラジオを聴くことができるのだ!、ホントに電池不要。でもどこの局かわからない、とにかく電話からなんらかの電気?を拾ってラジオ放送を取得する不思議な商品だった。何ラジオぅて言ったけな~?忘れてしまった。             中を開けてみるとアンテナ部はコイルになっており、いくつかのダイオード等があるだけでとてもシンプルな造りであった。イヤホンが特殊だったと記憶している。        あ!、えっと、ゲルマニュウムラジオって言ったけ。。。 何か雑誌の付録とかキャンぺーンとかに超小型ラジオが当たる!とかもらえる、とかあると大抵、この類の商品だった。

超小型トランジスタラジオ、これが一番のお気に入りで3cm×5cmくらいしかないホントに小さなラジオで小さいなボタン電池2個で聴くことができ、しかも先ほどの電池不要ラジオのように電話機につながなくてもよい、ちゃんとしたラジオだった。        ホームランバーが10円だった頃に1500円も出して購入した大切な宝物であった。

そんな大切なオモチャ、どれもこれも実用的性とかそんなんじゃない、とにかくオモチャなのである。オモチャの末路はあっけなく終わる。。それら大切なオモチャもいつか箱に入れたまま、あれだけ集めた仮面ライダーカードと一緒にゴミに出してしまったのか、だれかにやったのかさえ、覚えていない。。。。ただ、今も”小型”とか名のつくものに私は興味を抱く。                                  そう、きっと自分という人間が小さいからだろう、小さい物が好きなのだ。      小さいものは材料が少なくて済むし、場所にも困らない、人に迷惑をかけるものは少ない。。                                     今では、ちょっと前提がついて小さいけど”ちゃんとしたもの”を集めている。いつか小さいけどちゃんとしたモノだらけの世界に埋もれてみようかと画策している。たぶん、そう思っているのは私だけではないとは思う。

さ、また年がいこうとしてますね。来年、良い年でありますように。